◎下肢静脈瘤

※下肢静脈瘤とは?

 下肢静脈瘤は一般的に、足にある血管(静脈)が拡張して瘤(こぶ)のようになった状態を言います。多くの静脈瘤は、大伏在静脈と小伏在静脈という皮膚の浅い所にある静脈(表在静脈)に発生します。3㎜以下の細い静脈が、拡張した瘤になっていないタイプもあります(網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤)。すべてのタイプを含めると、50歳以上では67%の方がいずれかの静脈瘤にかかっているという報告もあり、下肢静脈瘤は非常に多い疾患といえます。

 

※下肢静脈瘤はなぜできるのか?

 血液は心臓から動脈を通って足の先まで送られた後、静脈を通って再び心臓にかえります。この時、その重みで足の先へ落ちて行こうとします。これを逆流と言いますが、その逆流を防ぎ心臓へ血液を送り返すのに大切なのが、「弁」と言うものです。この「弁」が、血液の足への逆流を食い止めているのです。この「弁」が壊れてしまい、足へ血液が逆流してしまうのが下肢静脈瘤です。

 逆流により血液が足の下の方に溜まるようになると、表在静脈が拡張して瘤のようになってくるのです。足の血流が悪くなるので、足の重さ、だるさ、むくみ、痛みなどの症状も生じてくるようになります。

 

下肢静脈溜の診断方法

 下肢静脈瘤の診断には、痛みを伴う検査を必要としません。まず、ドブラ血流計という簡単な器械を使って静脈の逆流の音がないかを聴きます。逆流音が聴こえると次のエコー検査に進みます。皮膚にゼリー状のものを塗って、超音波ブローブを当てて検査を行ないます。下肢静脈瘤の検査では、足の静脈の逆流の有無や太さなどを詳細に検査をするので20分~30分かかる事が多いです。通常、検査はこれだけです。よほどの重症や下肢静脈瘤以外の病気を疑わなければ、静脈造影など痛みを伴う検査は行いません。

 

※下肢静脈溜の治療法

 治療法には非手術的(保存的)治療と手術的(根治的)治療があります。手術的療法には伏在静脈自体を特殊なワイヤーで抜き取る手術で最も手術は大きいが、治療効果も高い。他に皮膚を切ることなく特殊なファイバーを伏在静脈内に通し、レーザーで血管を焼く治療法、足の付け根などで静脈を縛って数センチほど切除する手術・硬化剤という薬を静脈に直接注入して静脈をつぶしてしまうというもの。注射のみの簡便な方法があります。ご高齢の方や全身的な病気がある方など手術を受ける事が難しい場合、又は手術を望まれない場合は非手術的治療でストッキングなどで静脈を圧迫することにより、静脈の血流を改善し、静脈瘤の症状を軽くします。

 下肢静脈瘤の治療は施設により担当している診療科が異なります。形成外科・心臓血管外科・皮膚科・外科が担当していることが多いようですが、受診する際に確認して下さい。

 手術的治療の効果は足の重たさ、だるさ、むくみ、痛み、こむら返り、かゆみといった症状も改善されます。溜がなくなると美容的にも改善されて比較的満足度の高い手術といえます。ただ、治療法はいくつかありますが、それぞれ一長一短がありますので担当医の方と良く相談して下さい。

日本フルハップ「まいんど」より

 

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